FAO Food Balance公開データに基づく総合自給率、品目別自給率のグラフ化に続く、その他のランキング(その2)です。
たとえば「一人当たりのコメの食料供給量が最も多い「Bangladesh」(※1)で、「食料としては、コメを含めどんな品目がどれほど供されているか」を知ることができるグラフということです。
(※1)FAO Food Balanceの可視化ーその他の各種ランキング(その1)で、Item「Rice and products」を選び、Element「Food supply Quantity(kg/capita/yr)]または、[Food Supply Quantiti(Kcal/capita/day」を選んで、グラフ表示すると、コメの供給が多い国の順位とその量(※2)が分かります。
(※2)「重量ベースで年間」、又は、「カロリーベースで一日」の量
以下「Ⅰ.解説」、「Ⅱ.実際のシステム画面」という構成です。解説をとばすにはこちらへ。
Ⅰ. 解説
1.表示内容
(1)グラフ
グラフとしては、下記のグラフ1、2の2種類が表示されます。
1)グラフ1:
指定したArea(国)と、Element(生産や利用区分等)に対する、各Item(品目)の値(Value)を折れ線で表示しています。
併せて、参考として、各品目のElement(Production)と(DomestecSupply)の量を棒グラフで表示する複合グラフになっています。
下図は、Area「Bagladesh」とElement「Food Supply(kg/capita/yr)」を指定したグラフサンプルです。
青の折れ線が、Food Supply(kcal/capita/day)で、左側のY軸目盛で描かれています。
棒グラフの緑は、各品目の資産量(Production)、赤は国内消費指向量(DomestecSupply)で、右側のY軸目盛で表示されています。
2)グラフ2:
上記グラフ1で表示設定された、Areaに対し、Item(品目)を選んで、関連する主要なElementの値を表示するグラフです。
関連する主要なElementとは、単位が1000tonとなっている以下の各項目で、値の多い順での表示になっています。
主要なElement:
①Production ②DomesticSupply ③Production ④ImportQuantity⑤ExportQuantiy ⑥Food ⑦Feed ⑧Seed ⑨Procesing ⑩Other Uses(non-food)⑪Stock Vaidation ⑫Rosses ⑬Residuals
この例では、「Bagladesh」でのコメの供給がほぼ国内生産で賄われていること、また、生産のほとんどが「Food」として利用されていることなどが、見て取れまます。
(2)一覧表
各一覧表は、「一覧表示」クリックで、表示されたりたり、折りたたまれたりします。初期表示では折りたたまれています。
一覧表の内容は、以下の通り、それぞれのグラフの元になっているデータです。
一覧表1
一覧表2
2.データについて、
データは、FAO Balannceのデータをそのまま使用しているだけで、特に加工はしていません、FAO FoodBlanceデータについては、こちらなどをご覧ください。
3.システムの操作について
操作といっても、以下のように、Area、Elementを選んで、「再表示」ボタンをクリックするだけです。
下図の「[2]表示条件設定」で、(2)Area(3)Elementsについて、ドロップダウンリストで選択変更できます。そのうえで、「表示更新」して、多少待てば、表示されているグラフが変わります。
なお(1)Yearについては、現時点では、「2020」のみで他の選択肢はありません。
その他では、一覧表の各項目名の部分をクリックして、データの並びを変えるということができます。
.その他、いくつかのサンプル表示について
日本で、食料供給されている品目は? ― 意外なことに、コメではなかった
Area「Japan」、Element「Rice and Products」とした場合のグラフ1とグラフ2です。意外にも、「Rice and Product」が最初ではなく、2番目で、一番目は「Vesitables other」になっています。またグラフ2をみると、この「Vesitables other」は、ほぼ国内生産で賄われている様です。
グラフ1:「Japan」ー「Rice and Products」の折れ線グラフ
グラフ2:「Rice and product 」に関する主な数量(消費指向、食料、生産、輸入など)
国内消費指向量の多いトウモロコシは、多くが飼料用
さらに、上記のグラフ1で、赤の棒グラフの「DomesticSupply」で突出して多かった、「Maize and Products」について確認するため、改めてグラフ2のItemを「Maize and Products」としてみたのが以下です。
このグラフを見ると、用途は、Foodではなく、Feedが多いこと、また、ほとんどが、Import Quntityで賄われていることが分かります。
グラフ3:「Maize and products 」に関する主な数量(消費指向、食料、生産、輸入など)
(※2番目のグラフ表示条件で、Itemを「Rice and Products」から「Maize and products 」に変更)
このように、Area、Itemなど設定をかて、グラフ表示してみると、いろいろ面白い発見があるのではないでしょうか。
Ⅱ. 実際のシステム画面
Ⅲ。まとめ
FAO Food Balanceの可視化ーその他の各種ランキング(その2)を紹介しました。
ある国を指定したうえで、各Element(生産や用途など)に関するItem(品目)毎のValue(量)をグラフ化したものと、それに関連して、そのItemに対する、他の主要なElementを比較できるグラフを表示するという内容です。
FAO Food Balanceの可視化ーその他の各種ランキング(その1),(その2)と合わせてお試しください。
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