無料の地図サービスについて

無償で地図データの利用ができるOpenStreetMap、地理院地図の利用規約などを調べてみました。

地図データの種類

地図データといっても、背景となる地図画像(BaseMap)データや、その上に重ねて表示する図形データがあります。 多くのBaseMapは、Tileサーバが配信するTileデータです。BaseMapは、たとえばOpenStreetMapや地理院地図のTileサーバが配信するものを、それぞれの利用規約や制限の範囲内なら,無償での利用が可能ということです。 BaseMapに重ねて表示するデータについては、無償でダウンロードできるものがあります。当然、利用規約の確認が必要ですが、OpenStreetMapについては、基本的に無償です。 地理院が提供するデータについては、自由に利用できるものや、申請や承認により無償で利用できるもの、有償のものがあります。

利用規約

OpenStreetMapについて

特にOenStreetMapについては、OpenStreetMap財団 (OSMF)がOpen Data Commons Open Database License (ODbL) の下にライセンスするオープンデータということで、Tile以外は、データを自由にコピー、配布、送信、利用することができますBaeMap(Tileサービス)の利用規約 Openstreet Mapの場合、著作権とライセンスによれば、OpenStreetMap のクレジットを表記すれば、ベースマップの使用が可能と読めます。 ただ、Tile Usage PolicyのRequimentには、「heavy use is forbidden」とあり、例として、OpenStreetMapのtileを使うアプリケーションの配布が挙げられています。 サーバの負担となる場合、予告なくアクセスがブロックされることもあるとのことで、そのような場合の他の選択肢として、Tile Serversの一覧に有償サービスなどの案内もあります。

地理院地図の場合

利用規約をこちらで確認できます。 規約 3)アの最初の●の「測量法に基づく基本測量成果の複製・使用に関する申請について」をたどっていき、更に地図の利用手続改正 説明パンフレット【PDF形式:630KB】を開くと、パンフレットの「Q4-1」にWebページへの地図の挿入は、申請不要という趣旨の記載が見つかりますが、但し書きに、「Webコンテンツを主とするサイトを除く」とあって、結局どうなのか分かりません。Webサイトの内容を告げて問い合わせるよりない仕方ないようです。 BaeMap(Tileサービス)の利用規約 こちらの一覧には、標準地図(ズームレベル5~8)は、測量成果以外にも測量成果にも掲載されていたしますが、ズームレベル9以上は、測量成果ということでしょうから、利用申請が要ると思った方がよさそうです。

地図データのダウンロードと表示

データのダウンロードなど

OpenStreetMap

こちらから、日本全土のデータをダウンロードできますが、サイズが大きすぎて扱いに困ります。 プラグイン(QuickOSM)を使えば、QGISを使って、範囲を指定してOpenStreetMapのデータをダウンロードすることができます。 データは、QGISのような、ディスクトップGISの利用であれば、特に制限なく自由に使用できるでしょう。 現在ダウンロードできるQGIS3では、背景図として、最初からOpenStreetMapを使える設定になっています。 国が作成し、配信している統計データには、GISでの利用を想定したものもあり、これらを組み合わせて、主題図の作成や解析用にも利用できます。

地理院の場合

測量成果の利用申請には、測量成果の利用に関するこちらのページによると、測量成果ワンストップサービスで、オンライン申請できるようです。 有償無償を含めて地方自治体が保有する様々なデータの申請ができるようです。

ベースマップの画面表示

LeafLetを使ったWebページでの、地理院地図とOpenStreetMapの画面のサンプルを、下に掲載しています。

OpenStreetMap

地理院地図

   

まとめ

利用制限はありますがその範囲内であれば、OpenStreetMapや地理院地図など、無償で利用できる地図サービスがあります。 特にOpenStreetMapのデータは、ディスクトップGISなら自由に使用できますし、Webでの利用も条件付きで可能ですので、活用法なども検討したいと思います。

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