- (1)会計ソフトが対応していなくても、e-taxは、IDパスワード方式で問題ない
- (2)e-Taxでの提出は、それまでの準備ができていれば、容易
- (3)会計ソフトについての誤解
- (4) 会計ソフトの費用を抑えるには

e-Taxについて
e-Taxは、IDパスワード方式でも問題ない
e-Taxを利用するには、「マイナンバー方式」または、「IDパスワード方式」のいずれかが条件で、それぞれ前もって準備が必要です。 ところが、会計ソフトからのデータの直接提出には「マイナンバー法方式」にしか対応していないという制約があると分かり、結局、「マイナンバー方式」にしなければいけないのかと、戸惑いました。 これに関しては、結果的に、「IDパスワード方式」でも特に大きな問題はなかったということです。会計ソフトは、IDパスワード方式に対応していない
税務署からの案内によると、確定申告の書類提出は、書面での提出のほか、e-Taxというシステムでオンライン提出が可能なことが分かります。 また、e-Taxを利用するには、「マイナンバーカード方式」または、「IDパスワード方式」によらねばならないこと、更に、「マイナンバーカード方式」では、マイナンバーカードとカードリーダが必要で、準備には1か月くらいかかる場合もあるということです。 そこで、準備が簡単そうな「IDパスワード方式」での提出にするため、案内に従って予め税務署に出向き、「IDパスワード方式」の手続きをしました。 e-Taxにすれば、会計ソフトに入力して作成した申告書を書面またはネット経由で提出できるので、混雑時に税務署に出向く必要がないのもメリットです。 ところが、「IDパスワード方式」では、会計ソフトのデータを直接提出できないという制約条件をみて、目が点に。そもそも、e-Tax側の制約なので、どの会計ソフトを選べばよいかという問題でもないらしい。 ネットの情報でも、仕方なくマイナンバーカード方式の準備をしたといった情報しかみあたりませんでした。 「マイナンバーカード方式」に準備しなおさなければならいないのか、どうしたもんか迷ったものの、最終的に覚悟を決め、必要なら会計ソフトに入力したデータをいちから入力するつもりで、「IDパスワード方式」で進めました。事前に準備ができていれば、e-Taxでの申告は容易
e-Taxでの申告を実際やって分かったことは、予め、会計ソフトで青色申告決算書が作成できていれば、それをみて貸借対照表のデータをe-Taxに入力すれば良く、仕訳データをいちから入力する必要はないということ。 なので、会計ソフトからデータを送れなくても、入力の手間は心配したほどのことではなかったのです。 つまり、会計ソフトが「IDパスワード方式」に対応していなくても、入力項目は限られているので、さほど問題はなく、マイナンバーカードやカードリーダがなくても大丈夫ということです。 考えてみれば、そもそも、仕訳データを入力するなら、市販のソフトは不要になってしまうでしょう。IDパスワード方式は暫定措置?
ただ気になるのは、「IDパスワード方式」が暫定的な措置で、将来的には「マイナンバー方式」に統一されるという点です。 継続的な所得が見込めなくても、カードやカードリーダが必要になるとか、税理士を頼む際にはカードを預けなければならないとか、いささか引っ掛かりますが、如何なものでしょうか。 何とか、IDパスワード方式も残して欲しいものです。会計ソフトについて
経理知識のない段階で、初めての確定申告を手早く済ませるには、会計ソフトが必須と手引書には記載されて、そんなもんだろと思いました。 会計知識がないので、税理士会などで推奨されている下記ソフトの中から、1年間無料で使える(1)を選びました。それぞfれを理解した上での選択ではなかったのですが、幸い結果オーライだったようです。- (1)弥生青色申告オンライン
- (2)Freee(会計フリー)
- (3)MFクラウド確定申告
会計ソフトについての誤解
たとえば弥生会計シリーズには、以下のようなものがありますすが、個人の青色申告に必要なのは、そのなかで青色申告というタイトルのものです。- (1)確定申告ソフト 個人事業主向け:やよいの青色申告
- (2)会計ソフト 個人事業主・中小規模法人向け:弥生会計スタンダード
- (3)会計ソフト 個人事業主・中小規模法人向け:弥生会計プロフェッショナル
- (4)会計ソフト 個人事業主・中小規模法人向け:弥生会計ネットワーク

(1)freee アカウント 法人 (2)freee 個人事業主
MFクラウド確定申告は、区分が少し違うようです。 (1)MF確定申告 パーソナルミニ (副業での確定申告向け) (2)MF確定申告 パーソナル (自営業、個人事業主の確定申告向け) (3)MF確定申告 パーソナルプラス (電話サポート付き) 会計ソフトやその機能、あるいはe-Taxにしても、膨大な情報の中から自分に関係するのをを選別することがひと仕事で、それができれば、個人の申告でやるべきことの大方の道筋は見えるのではないでしょうか。 その辺の区別が曖昧なまま、青色申告をキーワードに、普及している定番どころのものを選定ましたが、結果としては、無難な選択だったわけで、しかも、期間限定の無料版で申告を済ませることができました。 初回はそれで、特に問題はなかったのですが、次は無料という訳にはいきません。そこで、同じものを使い続けるか否か、再検討も必要です。 契約期間と使用期間
実際に確定申告をやってみたところ、実際会計ソフトを使ったのは、確定申告の時期だけでした。ということは、今後の状況次第では、年間契約は要らないかもしれません。 csvでデータ保存ができれるのであれば、確定申告の一時期使うという契約でも良さそうです。 Freeeなど他のソフトでは、月あたりいくらといった料金体系になっているので、費用を最小限に抑える契約にできるかもしれません。 弥生会計オンラインでは、「高度なメニュー」からデータのエクスポートができます。 Freee側は、ダイレクトなインポートには対応していないので、CSVファイル内容の変換が必要になりますが、Freee側で必須項目などの条件が明示されているので、何とかなるでしょう。 手間を惜しまなければ、安価なソフトへの引っ越しといったことも出来そうです。会計ソフト費用の見直し
決して高いとは言えませんが、次年度以降は毎年8,000円かかります。 他方で、「Freee」などの料金プランでは、月当たり1,980円なので、短期の契約でいいなら、そちらの方が安く済みそうです。 さらに、所得によっては、会計ソフトにかける費用の見直しも必要になってくるかもしれませんが、さらに安価なものも見つかります。 そもそも、国税庁の確定申告コーナーでは、所定の書式の申請書や、決算書類の作成ができるので、毎年の指定書式に対応する機能がなくても済むはずです。 改めて、ソフトを探してみると、完全無料をPRしているものや、フリーのEXCEL版などもあります。 期間限定などの条件なしで無償で使える「フリーウェイ確定申告Lite」という会計ソフトがみつかり、さっそく会員登録してみました。 ところが、2021年5月20日までしかサービス提供しない予定で、その後は、別のサービスを検討ということらしいです。 有償版でも年3,000円と安い部類だったし、サービスが続くようなら検討の余地ありですが。 また、ベクターで探すと、フリーのEXCEL版なども見つかります。指定の申請書式には対応していないのでしょうが、e-Taxなどに入力する数値を算出できれば十分なので、申告に手間をかけてもよいといった状況では試してみる価値がありそうです。

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