OpenStreetMapデータのダウンロード

OpenStreetMapのデータをダウンロードし、QGIS v3.10.10で表示してみました。操作方法を忘れがちなこともあり、また参考として記録しておきます。

公式サイトからのダウンロード

こちらの公式サイト、あるいは、こちらでダウンロードできますが、範囲が国単位のためファイルサイズが非常に大すぎて扱いにくいです。 そのため、地域を限定したダウンロードが推奨されています。 OpenStreetMapを利用するというページから、「埋め込みHTMLとして」をたどると、「JA:エクスポート」ページに、以下の説明があります。
OpenStreetMap.orgのフロントページ、のサイドバーを使って、特定の領域の地図イメージや生データの基本的なエクスポートを行うことができます。 OpenStreetMap XMLデータ 画面上部の[エクスポート]ボタンで[エクスポート]サイドバーを開き、領域の OpenStreetMap の XML データを得ることができます。
説明に従って、OpenStreetMap.orgのページからエクスポートしてみました。 「エクスポート」ボタンで、範囲指定のためのウインドウが現れます。 「エクスポート」ボタンで、ダウンロードするのですが、範囲を縛らないと、警告が出ます。 範囲を縛って、何とかダウンロードできたosmファイルを、QGISに読み込んでみました。 QuickOSMというプラグインを使用しますが、これについては、後述のQGISを使ったダウンロードで説明しています。 分かりにくいので、背景に重ねてみました。 ダウンロードできるのは、ポリゴン、ライン、ポイントのベクターデータだけの様です。

QGISを使ったダウンロード

QGISで、OpenStreetMapのデータをダウンロードするには、プラグインを使用します。ここでは、そのうちQuickOSMを取り上げます。 QGISを使ったOpenStreetMapのデータダウンロードでは、データのカテゴリや範囲を絞って、必要なエリアのみのデータを抽出することができます。

プラグインのインストール

プラグインのインストールは、「プラグイン(p)」-「プラグインの管理とインストール」で、表示されるプラグインの中から探して、インストールするだけなので、簡単です。 インストトールできると、メニューバーにQuickOSMのアイコン が表示されます。 左側が、メインメニューで、右側がオプション設定用です。 右のアイコンをクリックすると、QueryGISに読み込むデータを設定する画面が表示され、左側のメニューに応じて詳細条件を右側で指定します。 ※この画面で、「OSM File」をクリックすると、前述した方法でダウロードしたosmファイルを読み込めます。 データをダウンロードする場合は、QuickQueryを選び、Key、Value、Inなどの条件を指定します。
  • (1)Key:カテゴリ、図形タイプ等の指定
      • ・道路、境界、鉄道、建物など
  • (2)Value:Keyに対応した詳細条件指定
    • ・例えば、Keyが高速道路(HighWay)なら、motorway, trunk, primary, secondary, tertiaryなど
  • (3)In:データのエリア指定
    • ・CanvasExtent、LayerExtent
    • ・住所指定
更に、「Advanced」をクリックすると、ダウンロード対象を細かく指定することができます。 左側メニューの「Query」で、さらに細かく条件を指定することもできるようです。 条件指定した後、「Run query」でダウロードが始まります。 Canvas Extentのみの指定で、ダウンロードした結果、下記のように表示されました。 塗りつぶしの透明度を上げて、拡大してしてみると、こんな感じです。

データ変換と保存

「レイヤー」メニューの「名前をつけて保存」で、データ形式を指定して保存することができます。 「形式」で指定可能なデータ形式の一覧が表示され、例えば、ESRI Shapefileや、GeoJSONなどを選ぶことができます。 上記で保存されるのはベクターデータで、背景図は含まれません。背景図を含めて、表示されている画面を画像にする場合は、「プロジェクト」-「インポートとエクスポート」-「地図を画像にエクスポート」で、pngファイルで保存されます。 なお、画像の座標や縮尺情報が、pngw(World File)として、同じ名称で出力されます。  

まとめ

OpenStreetMapのデータのダウンロードについて、まとめてみました。OpenStreetMapは、これから充実していくことと思います。 QGISについては、バージョンアップで操作が変わるかもしれませんが、より便利になるでしょうし、OpenStreetMapと併せ、共により有用なものになって行くと期待されます。

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